無造作に

眠りにつくまで、話をしよう

問答と時間

イベント終わって、しばらくの間何も考えたくないと思いながら、色んな事を考えてしまう。
憂鬱、というか、目の前の道が視えなくなってしまった様な気分だ。
簡潔にいうなら<喪失感>。それが心の中に巣食って、ガブガブと僕の心を食べてくる。何もしたくないと嘆きながら何かをしていて、友達に少し休めと言われた。「お前は休むのが最高に下手くそだな」と言われた。その言葉通りかもしれない。
皆は、どう休んでいるのだろう?
机に向かわずにだらだらする日を過ごしたけど、僕の様子を見てまだ疲れが抜けていないという。そうなのだろうか。確かに、疲れてはいる。でも、休み方が分からない。自分の心の癒し方が分からない。

最近、過去の亡霊(過去にいた人格だけど人格って程確立したモノになれない何か)に「どうして生きるの?」「なんで?」「ねえ、なんで?」と何度も問いを重ねられる。「なんで?」「どうして?」「なんで、なんで?」「ねえ!こたえてよ!」と強く主張してくる。その亡霊には正直消えて欲しい。でも、本当は自分の心の声でもある。深い傷を負った過去の亡霊。それは高校生の頃の人格。僕が一番思い出したくない部分で、一番否定したい心だ。この間統合したと思ったら、また中で暴れ出した。
同時に「死ね」とも言ってくる。
「死んだら正解なんだよ!死んだらアイツら(加害者)は嫌って程に自分の犯した罪に気づく。俺と同じくらいに心に刻まれるはずなんだ。家族は俺を愛しているらしい。ならこれは立派な証明じゃないか。これは俺の復讐なんだ。俺にはこれしかなかったんだ。なのに、どうしてお前はそうやって生きるの?」
ずっと言われていること。その問いに、答えは決まってた。
もう、いいんだよって抱きしめてあげたい。君の傷ごと背負って生きたい。そう思ったのに、何故に君は僕を否定したがるのか。それは、自分が肯定出来ないからか。

描きたいから、生きようって思えたんだよ。それだけじゃダメかな?それだけなんだ。
僕は別にプロになりたいわけじゃない。そんなに熱烈な感情も持っていない。でも、只、歩いてみてもいいかなって。ほんと、それだけ。
この亡霊との問答は、きっといつまでも続く。うん、いいよ。付き合ってやるから、一緒に生きていこうね。僕はそういった。亡霊は何も言わなかった。

僕等は、複数の人格でやっとひとりとして立てる。
長い目でやっていこうと思う。